
はじめまして!C&R社の小坂です。
皆さんは「メールを送信したはずなのに、迷惑メールになってしまった…」という経験はありますか?
メルマガ配信時に迷惑メールに振り分けられたり、そもそもメールが届かなかったりとなると、わざわざ作成したメルマガが無駄になっている気がしますよね!
本記事では、メルマガ配信が正常に実行できるようにするために、知っておくべき「レピュテーション」について紹介します。
レピュテーションをご紹介する前に、まずはメール送信から受信までの流れについて簡単にご説明します。
1. メール送受信の流れ
メールを送信~受信するまで①~④の流れで行われています。

すぐメールが相手に送られているように感じますが、送られる一瞬でこの動作を処理しています。
商品購入後のメールや会員へ送られる案内メールのような「届くはずメール」が届かない、あるいは迷惑メールボックスに届いた経験のある方もいらっしゃると思います。
メールが確実に届かなくなる原因として
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メールサーバーからブロックされている
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迷惑メール報告を受けてブラックリストに登録されている
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メールアドレスが誤っている、または存在しない
などが考えられます。
これらの原因とレピュテーションが関係しています。
2. レピュテーションとは
それでは、本題であるレピュテーションの概要について説明いたします。
メールマーケティングにおけるレピュテーションは、メールの送信元のIPアドレスやドメインをもとに送信者を評価する仕組みです。
※レピュテーションには、IPレピュテーションとドメインレピュテーションの二種類ありますが、今回は割愛してIPレピュテーションをご紹介します。
送受信に使用されるIPアドレスについて以下の内容を調査します。
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迷惑メールの送信
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悪質なWebサイトへの誘導 など過去に悪質な行為をしていないか
そして、IPアドレスが過去に悪質な行為があったかどうか、以下の組織が調査します。
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GoogleやMicrosoftなどのISP(インターネット・サービス・プロバイダ)
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Return Path社のSender ScoreやCisco社のSenderBaseなど第三者サービス
調査の結果、IPアドレスが悪質な行為があったと判断された場合、メール配信時の通信を制限されます。メール配信時に制限されると、作成したメルマガが顧客に届かない可能性があるため、レピュテーションには注意が必要です。
レピュテーションの仕組み
次にレピュテーションの仕組みについてご紹介します。

該当するIPアドレスが過去にどのような行動をとっているかを計測し、統計的にリスク評価されます。
IPアドレスに関する膨大なデータから複数の要素を組み合わせてスコアとして算出されています。IPアドレスごとにスコアが割り振られていて、スコアが高いとISPが評価すると、正常にユーザーの受信ボックスに届きます。
一方で、スコアが低いとISPが評価された場合は、ユーザーの迷惑メールボックスへ届いたり、受け取り拒否となる仕組みです。
このように、過去の行動をデータからスコアを算出し、評価を出すのがレピュテーションの仕組みです。
レピュテーションが低下する原因
レピュテーションが低下する原因をご紹介します。

①送信ドメインの評価
メールサーバーは送信元ドメインの信頼性を評価するため、ドメインの信頼性が低いと、迷惑メールとしてフォルダに振り分けられます。
ドメインの信頼性を高めると正当な送信元から来ていることを証明できます。例えば、SPF、DKIM、DMARCなどの送信ドメイン認証技術を導入することで、ドメインの信頼性を高め、メールが正当な送信元から来ていることを証明できます。
②スパムや迷惑メールとして誤検知
受信側のメールサーバーには、スパムや迷惑メールを防ぐためのスパムフィルターがあります。キーワードや画像・リンクなど、メールの内容がスパムフィルタに引っかかると、迷惑メールフォルダに振り分けられます。
③受信者側のアクション
メール開封率やクリック率、スパムとして報告する頻度などもレピュテーションの評価に含まれます。長期間メールを開封されなかった場合、メールサーバーは当該アドレスからのメールをスパムとみなし、レピュテーションが低下する可能性があります。
④急激な送信量の増加
一度に大量のメールを送信してしまうと、スパム送信者の典型的な行動とみなされて、レピュテーションが低下する可能性があります。
⑤不適切な内容
違法な商品やサービスの宣伝、攻撃的な言葉遣いなど、メールに不適切な内容が含まれている場合、受信者やISPによってスパムとみなされ、レピュテーションが損なわれます。
レピュテーションの重要性
以上の低下する原因をやってしまい、レピュテーションが低いと評価されると、以下のことが起こる可能性があります。
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悪質でブロックすべきIPアドレスであると判断される
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送信したメールが受信側の迷惑メールフォルダに自動的に追加
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スパムとみなされ受信トレイに届く確率が低下
一方で、高い状態だとメール到達率(送信したメールのうちエラーにならず宛先のメールサーバーに受け入れられた割合)を上昇させられます。また、悪質なIPアドレスから利用者を遠ざけるセキュリティ対策の面でも重要です。
このように、レピュテーションはIPアドレスの安全性を確保して、不要なメールを排除するために必要な仕組みとなっています。
3. レピュテーションに影響を与える要素
レピュテーションに影響を与える要素についてご紹介します。

①メール送信量
大量のメールを送信する送信元が、スパムを疑われる可能性があります。
②送信メールの内容
メールタイトルや内容に、フィッシング詐欺・スパムメールで使用されるキーワードが含まれていると、レピュテーションのスコアが低くなる可能性があります。
③スパムトラップの送信有無
スパムトラップとは、長期間使われていないメールアドレスのことで、使用していないアドレスに対してメールを送るとISPにブラックリスト登録される恐れがあります。
④スパム報告数
送信したメールがスパムメールの疑いがあると受信者から報告されると、スコアに影響が出ます。
⑤ドメイン年齢
ドメインが存在してからの期間であるドメイン年齢(ドメインが存在している期間が短い)と影響を受けてしまいます。
⑥ユーザーエンゲージメント
メールの開封率やクリック率、ターゲットにそぐわないメールを何度も送信すると、スコアに悪影響を与えてしまいます。
このようにレピュテーションに影響を与える要素はさまざまです。
レピュテーションの確認方法
IPアドレスやドメインの現在のスコアを確認する方法は3つあります。
①スコア確認サービスを利用する
無料でレピュテーションを確認できるWebサイトがあるため、気軽にチェックできます。
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Sender Score:Return Path社が提供しているWebサービスで、レピュテーションを100点満点で採点し、80点以上が合格レベルとされている
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TrustedSource:McAfe社が運営しているサービスで、IPレピュテーションスコア以外に、ドメインの履歴やメールサーバ情報を確認できるサイト
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Google Postmaster Tools:Google社が運営するGmailへの配信に関するデータを確認できるサイトで、IPレピュテーションを4段階(安全・危険度低・中・高)で評価

②ブラックリストに登録されていないか調べる
IPアドレスはブラックリストに登録されていると、正常に受信ボックスに届かなくなるため、メールの到達率が低い場合は、ブラックリストにIPアドレスやドメインが登録されていないか確認しましょう。
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Barracuda Reputation Block List:Barracuda Networks社が運営するWebサービスで、迷惑メールの送信元IPアドレスが登録されている無料のブラックリスト
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MultiRBL:数多くのブラックリストからIPアドレスやドメイン名を一括検索できるブラックリスト検索サービス
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MXToolBox:MXToolboxが提供するサービスで、IPアドレスやドメイン名によるブラックリストの検索やDNSレコードのチェックするサービス
③自分自身にメールを送信して受信できるか試す
メールアドレスを複数持っている場合、メールを送受信することで、簡単にレピュテーションを確認できます。
迷惑メールフォルダに振り分けられたり、メールが届かない場合は、メール配信に悪影響が出ていることが考えられます。
4. レピュテーションの改善方法
レピュテーションの改善方法をご紹介します。

①送信ドメイン認証を設定する
送信ドメイン認証とは、メール送信者が正当な送信者であることを受信側に証明するための技術(SPF, DKIM, DMARC)のことです。
この設定により、フィッシング詐欺スプーフィング(なりすまし)から受信者を守り、送信ドメインの信頼性を高めます。
②メール送信頻度や内容に注意
内容が関連性の低く、興味を引かないメールは、開封率やクリック率が低下し、過度な頻度のメール送信は、受信者によるスパム報告のリスクを高めます。そのため、送信頻度を過度にしすぎないよう調整しましょう。
③ウォームアップする
最初から大量のメールを送信すると、スパム行為と見なされる可能性があるため、初回は50件、次回は100件というように徐々に件数を増やし評価されるメール配信を意識することが大事です。
④配信先リストを定期的に精査
不適切なアドレスや長期間反応のないアドレスが含まれたまま、メールを送信してしまうと、ブラックリストに登録される恐れがあります。配信先リストは定期的にチェックして、使用されていないアドレスに送らないようにしましょう。
⑤バウンスメールを管理・分析する
配信エラーを通知するバウンスメールをきちんと受信し、エラーになった際にその原因や理由を分析することで、今後のレピュテーション向上に活かせます。
⑥購読解除の方法を簡単にする
メルマガ購読解除の方法がメール内に記載されていない、または解除方法が複雑だと、受信者はそのメールのブロック、迷惑メールとして報告されるリスクが高まります。
ワンクリックで配信停止できる購読解除のリンクを設置するなどをして簡単に解除できる方法を設定しましょう。
5. まとめ
本記事では、メルマガ配信時に意識すべき「レピュテーション」についてご紹介しました。
作成したメルマガが顧客に確実に届くように、メール送信のレピュテーションを維持・向上させることを意識して配信設定しましょう。
C&R社では、MA運用の支援サービスを提供しておりますので、もしご興味/ご相談等ございましたらお気軽にお問合せください。
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