
はじめまして!C&R社の井上です。
普段、BIエンジニアとしてダッシュボード開発を行っておりますが、クライアントの意向に合わせようと考えすぎて、要件定義がなかなか定まらなかったり、細かいレイアウト・デザインに悩んで開発が進まなかったりという経験があります。
皆さんは何か決断を下す際、たくさんの可能性や選択肢により、なかなか踏み出せなかった経験はありませんか?
「この案も良いけど、あっちの案も良いな!」
「本当にこのデザインで伝わりやすいダッシュボードになるだろうか…」
このように「完璧な選択」をするために情報収集や分析を過剰に行いすぎて、かえって決断が困難になることを、ビジネス用語で「分析麻痺(Analysis Paralysis)」と言います。
分析麻痺は簡単に言うと「考えすぎて決められない」ということであり、思考に時間を費やすため、実質的な価値や進捗を生みません。
私生活でも起こりうることですが、ビジネスの場で価値や進捗を生まない状態に陥るのは大問題!
今回はこの分析麻痺に陥らないための方法をご紹介いたします。
分析麻痺とは
「分析麻痺(Analysis Paralysis)」とは、何か決断を下す際に「完璧な選択」を求めすぎたり、データ収集や分析ばかりに時間を費やして行動できなくなる、一種の思考停止状態のことを指します。
分析麻痺に陥る原因としては以下のようなものが挙げられます。

分析麻痺に陥ると、意思決定が遅延・停止し、組織やチームの行動が止まってしまうため、サービス開発・改修の滞り、プロジェクト進行の効率低下、インシデント対策の遅延など、場合によっては企業の経営競争に大きな影響を及ぼします。
分析麻痺に陥らないための4つの方法
ここからは分析麻痺に陥らないための方法を4つご紹介いたします!
①実現したい結果を明確にする
まず初めは実現したい結果を明確にすることです。
実現したい結果が不明確だと、決断するための基準があいまいになってしまい分析麻痺に陥ってしまいます。
実現したい結果を明確に定義するには以下のことを明確にすると良いです。

実現したい結果を明確にすることは、「決断を下す」という行為の半分を占めるほど重要なことです。
実現したい結果が複数出てきたときは、その中でも一番重要なことに絞って、そこに向かう選択肢を選ぶことが分析麻痺に陥らないためには大切です。
②決断の基準を「必要十分」にする
2つ目の方法は、決断をする基準を「完璧」ではなく「十分良い」に変えることです。
完璧な結果を求めて「もっと良い選択肢があるのでは?」と情報収集・分析を続けると、いつまでも決断できなくなります。
こうならないためにはまず目標達成のために最低限必要なラインを超える「必要十分」で満足することが大切です。

この必要十分で満足するということは、「平凡な選択肢を受け入れる」ということではありません。
よりよい選択肢の可能性について悩むのではなく、「これで十分うまくいく」と判断した段階で行動に移すということです。
もしいきなり基準を下げるのが難しいようであれば、「情報収集に範囲と時間を設ける」「選択肢を比較し、良い点と悪い点をリストアップする」などを段階的に行うと必要十分の選択肢を選びやすくなります。
そして重要なのは、ここでした決断を後悔しないことであり、そうすることで決断のスピードと満足度が向上し、行動に移しやすくなります。
③決断を下すベストな時間帯を確保する
3つ目の方法は自分にとって最適な時間帯に決断を下すことです。
人間は決断するたびに脳のエネルギーを消費しています。
小さな意思決定でも連続して行うことは脳のエネルギーを消耗し、その後の意思決定能力を低下させてしまう「意思決定疲労」という状態を引き起こします。
意思決定疲労の状態では、「欲しい情報」と「いらない情報」を判断することが難しくなるため、決断を下すのは、頭の情報処理能力がピークの時にするのが良いとされています。
決断するにあたって適切なタイミングはいくつか存在します。

決断を下す際は、上記の「時間」「体調」「環境」を考慮し、自分がベストだと感じる時間帯をあらかじめ確保するようにしましょう。そしてその時間帯になったら、それ以上決断を遅らせないように目標に集中することで、意思決定疲労による分析麻痺を回避することができます。
④直感を信じる
4つ目は直感を信じることです。
実は「直感」は、感情や経験、知識を動員して行うため、非論理的・非合理的ではなく、生涯を通じて養ってきた知性であると言えます。そのため、合理的思考と直感をバランスよく使うことでより良い判断をすることができます。
しかしこの直感が力を発揮するのにはいくつかの条件があります。

直感を生かすのが難しい例として、大規模なものだと「未曽有の環境変化により急激に社会が変動する場合」、身近なものだと「初プロジェクトで前例がなく不確実性が高い場合」などが挙げられます。このような条件を満たせない場合は問題についてもっと合理的に考える必要があります。
直感のみに頼りすぎると、選択を間違うリスクがありますが、かといって合理性を求めすぎると決断に時間がかかってしまいます。分析麻痺に陥る可能性がある場合は合理的思考に直感も交えて決断をすると良いでしょう。
まとめ
本記事では、分析麻痺に陥らないための方法をご紹介いたしました。ビジネスの場では決断によって組織全体に大きな影響を及ぼす場合もあると思います。そこで分析麻痺をおこさないように4つの方法をうまく駆使して決断をしましょう。
C&R社では、「これからの経営方針ためにデータをもっとわかりやすく整理したい!」というお悩みを解決する、BIツールを用いたダッシュボード開発支援もしておりますので、もしご興味・ご相談等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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